2022年1月23日日曜日

わたしのコマンド、フクのコマンド

 日曜日の朝、今日は雨です。

屋根を伝って流れ落ちる雨の音、雨樋から直滑降で勢いよく流れ出す雨の音、風に運ばれてテントを濡らす雨の音、水溜まりに落ちる雨の音、耳を澄ませば雨音全体のベース音は大地を潤す雨の音だとわかります。今日は長い雨になりそうです。

 日曜日の雨はこうやってゆっくりとブログを書けたりするので悪くないのですが、ボール遊びがしたいフクはちょっと退屈のようです。でも外は雨。わかっているんですよね、雨の日は外で遊べないということが。わかってはいるが遊びたいアピールをするんですよね。

 フクの破壊行為は小さいころにさかのぼってもソファーをかじったり、靴をかじったりという記憶がありません。フクには自分のモノと他のモノとの区別がつくのかもしれません。ボールは自分のモノだから自由にしていいという感覚なのかなとも思います。だから嚙み砕いても怒ったりはしません(笑 

このあたりの識別感覚は持って生まれた先天性のものだと思います。俗にいう躾というものをフクにはこれといってはほとんどしていません。人間と犬との生活に必要なことといえば、お座り、伏せ、待て、くらいです。これを理解して確実に実行してくれていれば共に生活するうえで困る場面はありません。教えてもないのに「リード」と言えリードをくわえてくるし、ボールと言えばボールを持ってきます。単語を理解しているのだから当然です。

 フクに「〇〇を持っておいで」というのではなく「もっておいで」という、ちょっと意地悪な実験をしてみると、日曜日の朝イチであれば「リード」を持ってくるし、フクが退屈そうにしているから遊んであげようかななんて時の「もっておいで」でのコマンドでは、かなりの確率で「ボール」を持っ来ます。補助犬や盲導犬として人間の生活をサポートする犬種ですからこのような状況判断も当然のことなのでしょう。

 雨の日曜日、ブログを書く合間に映画を観たりフクと遊んだり昼寝をしながらだらだらと書いていると辺りは暗くなり5時を知らせるサイレンも鳴りました。雨はまだ止みません。フクは一日中寝ていましたが、モゾモゾと起きだしたかと思えば横に座り、私の顔を舐め始めました。「もうすぐ6時だよ、あなたが何ををしなくてはいけないかわかるよね」「ご飯の時間なんですけど(ペロペロ)」

 と、軽く怒られたりもする雨の日曜日でした。

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