2016年12月8日木曜日

世の中には一流と呼ばれるモノがある。

大半の男は一流という括りの外側にいて、一流という括りに憧れを抱き、その括り中に存在する手が届きそうなモノにちょっかいを出し、物欲を満たすことで括りの中に足を踏み入れたという幻想に惑わされるが、なんてことわない、その括り自体がつくられた幻想だと気づく。
IMG_7143_1024
それでも一流ってヤツは魅力的わけで、ワクワク感が半端ない。例えばこのギター、Martinである。この店で無造作に置かれていたギターケースの中身がMartinだと教えてもらった瞬間、マスターの許可も得ずにケースのフックを外し、Martinを取り出そうとしていた。

そして初めて手にしたMartinを自らチューニングしているのである。チューニングごときに、ちょっとばかし感動している自分が可笑しかった。

チューニングを終え、控えめにジャラーンと弦を引き下ろす。目いっぱい鳴らしてみろとマスターが言う。Gを押さえて一気に引き下ろすジャーン。

味音痴わたしでもさすがにわかる。ギター全体で音を出している感覚、ギターがスピーカーのように空気を振るわせて音を出している。
そんなMartinの傍らに名も知れぬ通販ギター。
IMG_7145_1024
心配すんな俺にはおまえがちょうどいい。

0 件のコメント:

コメントを投稿