2017年8月5日土曜日

冷たい缶ジュース

先日のことだが、いつものごとく昼もぶっ通しで作業していた時のこと、トコトコと人通りのない国道の歩道を私の方に向かってくる禿げ頭で人相の悪いオヤジに気付く。

このクソ熱い真昼間に関わりたくない通行人の典型である。

その距離は徐々に縮まってくる。そして案の定わたしに声をかけてきた。

オヤジは一言「二人でしよっとね」(今作業しているのは二人かという意味)

「こんにちは。はい二人です」とわたしが答えると、オヤジの手には2本のポカリスエット。

「暑かね」といって2本手渡してくれ、歩いてきた歩道を引き返して行った。関わりたくない通行人の後ろ姿がかっこ良かったのは言うまでもない。

暫し後ろ姿を追うと、現場に隣接する工場の人でした。

わざわざ自販機で買ってもってきてくれたと推測される。

夏と戦う男同士、冷たい缶ジュースは励ましである。

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