阿蘇の伏流水を地下百数十メートルから汲み上げ水田に水を湛える。そのお裾分けでぼくは寝起きの顔を洗う。
なんて贅沢な一日の始まりなんだろう。
この二日、何もしない週末を楽しんだ。
一番喜んでいるのはフクだろう。二日間べったりだったからな。
それから三代目となるフクを乗せるリヤカーが届いた。
梱包されてきたので組み立てなければいけないが、届いたのが夕方の5時過ぎだったので今日は組み立てるのは無理。日を改めてボチボチやることにする。
これでフクと一緒に何処へでも行ける。でも昔のように連続して長距離は無理だと思う。フクはもうおばーちゃんだからね。
楽しみだな。
早朝明け方の気温5°テントの中の息は白いが、差し込む日差しには勢いがある。今日は良い天気になる。
フクのブラッシングをしながら晴天を心地よさを体全体で感じていると、今日は何もしない日にしようと決めた。
「何もしない日」ってなんだ。生きてるんだから何もしないわけにはいかない。腹が減ったら飯を食うよな。
ん?明日はゴミ出しだな。
ん?ハードディスク一個余ったからサーバーのバックアップ用にセットしとかなくちゃいけないな。
ん?狂犬病の予防接種連れて行かなきゃ。
ん?洗濯しなきゃ。
ん?過去問集買いに行かなきゃ。
「何もしない日」にすると決めた瞬間から次から次へと(笑
地下の酒場へ続く階段、薄白い蛍光灯は場末感を醸す。通路突当りの扉を隔てた向側にはハレ。
北海道の武田英祐一
10年前のドラマ、小泉京子と中井貴一の「最後から二番目の恋」このドラマの中で小泉今日子が「ファンキィーだね」って言葉を要所要所で使っていた。
ファンキィーって言葉を調べてみると、
① ジャズやソウルなどの音楽で、泥くさく粘りつくような感覚。 また、その演奏やそのさま。 ② 服飾が、原色を多く用いていて刺激的であるさま。 ※精選版 日本国語大辞典
ダウンをクリーニングに出そうと思っていたところでの寒の戻り。こうやって惑わされながら季節は移っていく。
移り行くものもあれば、変わらないものもある。わたしの朝飯がそうだ。朝5時から開いているきやま食堂の女将いわく、「うちは労働者の食堂だから」とのこと。
読んで字のごとく益城町木山で熊本震災以降4年間年中無休、朝5時から夜の9時まで仮設店舗で「きやま食堂」営業している。土地の区画整理事業、国土強靭化事業で町の幹線道路が4車線化されているさなか、夜間工事を終えた工事関係者、新聞配達員などで朝から賑わう。
わたしがきやま食堂で朝飯を食うようになって二か月くらいいなり(晩飯は去年よりお世話になっている)、朝昼晩のご飯を三度三度きっちりと食べるようになった。
朝はきやま食堂の朝飯定食略して「朝定」。昼は会社の事務員さんが社員分の昼飯を作ってくれ会社にいるみんなで食卓を囲んで頂く、言わば「まかない」である。夜は再度きやま食堂である。毎日毎日違うメニューで栄養のバランスを考えて作ってくれる。店に入ってカウンターに座り、朝読んだ新聞に再度目を通していると何も注文しなくとも晩飯が運ばれてくる。注文をしなくてもよい言わば「おまかせ」というシステムである。最近では季節感のある、蕗の薹の天ぷらと季節の野菜の天ぷらなんかも作ってくれたり、私の大好きなシチューなんかも作ってくれる。
今日の朝定。ごはん、味噌汁、目玉焼き、納豆は変わらない。これに漬物と小鉢。完璧だと思う。350円也
会話の中で「なにもしたくない気分のときどうする?」という問いに答えられないまま、ひと月ぐらいたった気がする。
思うに友達はとっても多忙な日々を送っているのだろう。そして真摯に立ち向かっているのだろ。奮い立たせているのだろう。